20世紀日本人名事典 「大日方一司」の解説
大日方 一司
オビナタ イチジ
昭和期の金属工学者 東北帝国大学金属材料研究所教授;東北大学選鉱製錬研究所所長。
- 生年
- 明治35(1902)年5月6日
- 没年
- 昭和44(1969)年5月19日
- 出生地
- 長野県
- 学歴〔年〕
- 東京帝大工学部冶金学科〔大正15年〕卒
- 学位〔年〕
- 工学博士〔昭和9年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 日本学術協会賞
- 経歴
- 大正15年4月満州の旅順工科大学勤務となり、昭和2年助教授、9年教授となった。15年東北帝大金属材料研究所教授、33年同大選鉱製錬研究所所長となった。研究部門の増設、設備充実に尽力、アルミニウム、マグネシウム、チタンなど非鉄合金に関する研究は世界的に知られ、日本学術協会賞など種々の賞を得た。その間、12年の日本金属学会創立当時から役員となり、副会長を経て36年会長。後、千葉工業大教授。また科学技術審議会専門委員、航空技術審議会専門委員、原子力委員会専門委員などを歴任した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報