大曾根下屋敷跡(読み)おおぞねしもやしきあと

日本歴史地名大系 「大曾根下屋敷跡」の解説

大曾根下屋敷跡
おおぞねしもやしきあと

[現在地名]東区徳川

徳川光友が元禄九年(一六九六)城下の東方大曾根に建てた敷地およそ一三万坪に及ぶ別邸の跡。光友は歴代藩主中最も長寿を保ち、在職期間も長かったが、退隠後、この屋敷で余生を過ごした。その没後は、もとの所有者成瀬・石河・渡辺の三家に戻されたが、明治初年再び徳川家へ納められ、同家は同二二年(一八八九)頃から新邸の造営に着手し、同三三年落成した(鸚鵡籠中記、編年大略、御住居之沿革)。昭和六年(一九三一)敷地の北部を徳川家から市へ寄付、同時に大曾根町から分離して徳川とくがわ町が生れた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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