大柏木村
おおかしわぎむら
[現在地名]吾妻町大柏木
吾妻川と温川の間の標高一〇〇〇メートルの尾根の南にあり、温川支流今川流域の村。同川に沿って横壁村(現長野原町)に通じる燕峠、川原湯(現同上)に通じる川原湯峠、三島村への佐奈峠がある。天正一二年(一五八四)二月三日、「大柏木」百姓などが同地の砦に集められている(「真田昌幸朱印状」渡文書)。同一八年徳川家康の関東入部により大胡城(現勢多郡大胡町)城主牧野康成領となり、慶長一五年(一六一〇)牧野氏による検地が実施され、検地帳三冊が作成されたという(天保一四年村明細帳「坂上村誌」所収)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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