大栗清実(読み)オオグリ キヨミ

20世紀日本人名事典 「大栗清実」の解説

大栗 清実
オオグリ キヨミ

昭和期の社会運動家,医師 無産者診療所所長



生年
明治34(1901)年12月1日

没年
昭和55(1980)年3月17日

出生地
徳島県那賀郡大野村(現・阿南市)

学歴〔年〕
岡山医科大学卒

経歴
大学時代から社会主義運動に関係し、大正15年労働農民党に参加。昭和3年の3.15事件で検挙されるが、のちに本所の労働者診療所で働き、5年大崎の無産者診療所開設と同時に所長となる。以後多くの無産者診療所開設に尽力したが、8年検挙されて1年3カ月拘留された。釈放後は阿南市で病院開業し、戦後共産党に入党した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大栗清実」の解説

大栗清実 おおぐり-きよみ

1901-1980 昭和時代の社会運動家,医師。
明治34年12月1日生まれ。労働農民党に入党し,昭和3年三・一五事件で検挙される。出獄後上京し,5年大崎無産者診療所設立とともに所長,6年日本無産者医療同盟委員長。8年治安維持法違反で逮捕され,のち郷里の徳島県で開業。戦後共産党に入党した。昭和55年3月17日死去。78歳。岡山医大(現岡山大)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android