大栗田村
おおくりだむら
[現在地名]村上市大栗田
出羽境の山間から西へ流れ出る綱木川・赤沢川が合流して門前川となる合流点下流の左岸台地上に位置し、当村西方で南東から流れる後沢が門前川に注ぐ。東は大峠を越え出羽小国(現山形県西置賜郡小国町)へ至る。村上市域最東端の山奥の村。応永元年(一三九四)創建とされる門前の耕雲寺の前身は当村の字寺屋敷に建立され、のち現在地に移ったとも伝える。文禄(一五九二―九六)頃の瀬波郡絵図には「大国分大黒谷村 下」とあり、本納六斗で「大豆」、縄高六石八斗四升八合、家二軒、「かううん寺ヨリ大黒谷ヘ十五里」と記される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 