用水路(読み)ようすいろ(英語表記)irrigation canal

  • 用水路 irrigation cannal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

農業用水や都市用水を移送するための人工の水路。一般には農業用灌漑用水のための水路を意味することが多く,この場合,水源からの水路を幹線水路,それから分岐するものを支線水路,耕地に沿う水路を最小用水路という。高所を通過させて灌漑面積を拡大し,水路の沈殿物を少なくするために,水路の流速を大きくするなどの点に留意して建設される。水利の悪い洪積台地,扇状地火山裾野などの開拓には重要な意義をもつ。武蔵野台地玉川上水那須野那須疏水,矢作川付近の明治用水などは飲料用水を得る目的が強く,農業・工業・飲料用水,発電などの多目的の用水路としては琵琶湖疏水愛知用水などが,農業用水路としては豊川用水香川用水などがある。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

河川とは異なるが、大きさや深さなどに定義はない。代表的なものは灌漑(かんがい)などに使われる農業用水路。農林水産省によると、国内の農業用水路の総延長は約40万キロで地球10周分に相当する。ほかに工業用に使われるものもある。

(2018-11-04 朝日新聞 朝刊 2総合)

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世界大百科事典 第2版の解説

水源から圃場(ほじよう)まで灌漑用水を送るための水路。機能的にみて,水源から灌漑地区までの水路は送水を主目的とし,灌漑地区内の水路は各圃場への配水重点が置かれる。圃場での用水量を基に配水計画をたて,灌漑地区入口での必要な水量および水位が決められ,この地点を送水系の分水点として,各分水点での水量と水位を満足するよう全体の水路路線や容量が定められる。灌漑地区内の用水量が時間的に変動する場合には,分水工地点などにファームポンドを設け,送水系からの流量を調節しつつ配分する。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 用水のために設けた水路。
※財政経済史料‐四・土木・治水・治水制規・享保一八年(1733)月日「堤、川除、用水路、井堰、樋、橋等之御普請所」

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