大気大循環モデル(読み)たいきだいじゅんかんモデル(英語表記)Global Circulation Model; GCM

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大気大循環モデル」の意味・わかりやすい解説

大気大循環モデル
たいきだいじゅんかんモデル
Global Circulation Model; GCM

地球を包む大気全体の循環の時間変化をコンピュータで再現するモデル。大気の運動は物理法則 (運動量保存則,熱力学第1法則,質量の保存則など) に従うので,観測によってある時刻の大気の状態が与えられると,それ以後の大気の状態の変化は数値計算 (偏微分方程式の数値的な時間積分) で求めることができる。毎日の天気予報も,現在では大気大循環モデルを用いたコンピュータ・シミュレーションによって行われている (数値予報。ただし,気象庁ではアジア地域のみを扱ったモデルも用いている) 。ただし,計算を進めるにつれて実際の大気の状態からずれていくので,実用目的では3日程度の予報限度である。

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