大法師(読み)だいほうし

精選版 日本国語大辞典 「大法師」の意味・読み・例文・類語

だい‐ほうし‥ホフシ【大法師】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 法師うち、特にすぐれた者を尊んでいう称。
    1. [初出の実例]「故沙門狛の大法師福亮。恵雲〈略〉恵隣を以ては、而十の師とす」(出典:日本書紀(720)大化元年八月)
  3. 天平宝字四年(七六〇)に置かれた僧位の九階の上位。伝灯位四階、または、修行位四階を経てこれに昇る。
    1. [初出の実例]「故、諸諸の大法師等を率ゐて、上といます太政大臣禅師の理の如く勧め行はしめ」(出典:続日本紀‐天平神護二年(766)一〇月二〇日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大法師の言及

【学侶】より

…いずれも最高位の検校(けんぎよう)にまで昇進できる。学侶の位階は大法師,入寺,三昧,山籠,阿闍梨と進むが,﨟次(ろうじ)に従うのを原則とし,途中学道3年目から加入するのを横入(おうにゆう)と称した。﨟次に応じて年俸や供料がついた。…

※「大法師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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