出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
僧侶(そうりょ)の総称として用いられるけれども、古くは僧位として伝燈(でんとう)大法師位、伝燈法師位、修行大法師位、修行法師位の四階があった。すなわち、もとは敬称だったのである。仏法の師であって、経を持ち、読み、誦(ず)し、解説し、書写する師を五種法師といった。しかし一般僧侶が上人(しょうにん)とか禅師(ぜんじ)、論師、律師などの敬称でよばれるようになると、下位の僧や山伏的堂衆(どうしゅ)だけを法師とよび、山法師(比叡山(ひえいざん))、寺法師(園城(おんじょう)寺)、奈良法師(興福寺)は僧兵の別称となった。
[五来 重]
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…比丘とは乞食者(パーリ語のビックbhikkhu)の意味で,仏教の修行者が元来,出家・遊行を旨とし,托鉢(たくはつ)すなわち鉢を持って食を乞うて生活する沙門(しやもん)であったことに由来する。修行者はまた,教団内の役割に応じて,上座(大衆を統率する),維那(寺務をつかさどる),阿闍梨(あじやり)(大衆の教育に当たる),和尚(弟子を養育する)等とよばれ,あるいは法師(在家信者へ説法。布教者),瑜伽師(ゆがし)(禅師。…
…比丘とは乞食者(パーリ語のビックbhikkhu)の意味で,仏教の修行者が元来,出家・遊行を旨とし,托鉢(たくはつ)すなわち鉢を持って食を乞うて生活する沙門(しやもん)であったことに由来する。修行者はまた,教団内の役割に応じて,上座(大衆を統率する),維那(寺務をつかさどる),阿闍梨(あじやり)(大衆の教育に当たる),和尚(弟子を養育する)等とよばれ,あるいは法師(在家信者へ説法。布教者),瑜伽師(ゆがし)(禅師。…
※「法師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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