大田幸村(読み)おおだこうむら

日本歴史地名大系 「大田幸村」の解説

大田幸村
おおだこうむら

[現在地名]三次市大田幸町・しお町、双三ふたみ三良坂みらさか町三良坂

糸井いとい村の東北にあり、村域の北部は美波羅みはら川東岸に、南部はその西岸に離れて位置する。また南方に飛郷寄国よろくに谷と、馬洗ばせん川沿い東方に飛郷小川おがわ(現三良坂町)がある。

田幸の地名は、天正七年(一五七九)一〇月二二日付で井上就正がその子竹寿丸(元盛)に与えた譲状(「閥閲録」所収井上彦左衛門家文書)に「今度以御志、我等ニ被下候給(知)拾六貫之儀、竹寿丸ニゆすり申候、此江田たかうの村宗竹名之内田八段、いのはな屋敷大廻畠、其方おは(ママ)千代一代可分遣候」とみえ、天正一四年二月二一日の粟屋元辰拝領の給地付立(同書所収粟屋弥二郎家文書)にも「一田拾五貫目 江田ノ内・たこうノ内両所有」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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