大監物(読み)だいけんもつ

精選版 日本国語大辞典 「大監物」の意味・読み・例文・類語

だい‐けんもつ【大監物】

  1. 〘 名詞 〙 令制中務(なかつかさ)省の職員監物うち上位のもの。大蔵省内蔵寮などの倉の鍵を管理する責任者。従五位下相当で、定員二名。おおきおろしもののつかさ。おおいおろしもののつかさ。〔令義解(718)〕
    1. [初出の実例]「三河守を落さんと防ぐさぶらひどもには、大監物(ダイケンモツ)、小けんもつ〈略〉を始として」(出典:金刀比羅本平治(1220頃か)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の大監物の言及

【監物】より

…日本古代の令制官司である中務(なかつかさ)省に属する品官(四等官の系列外の官)の一つ。大監物2人,中・少監物各4人,史生4人より成る。職掌は庫蔵の物の出入に立ち会って監察し,鍵を後宮の闈司(みかどつかさ)から請け取り,またこれを返納することであった。…

※「大監物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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