大豆渡村
まめわたむら
[現在地名]田島町静川
金井沢村の西に位置し、檜沢川沿いの平坦地と北は黒沢入山に、南は小檜(古檜)峠に至る山間に立地。当村から北には転石峠越で金山谷大蘆村(現昭和村)へ、西には針生村から駒止峠越で入小屋村(現南郷村)へ、南には小檜峠越で下野街道に合流する道が通る交通の要地で、檜沢川筋では早くから開発が進んだ村であった。元徳三年(一三三一)九月一五日の長沼宗実譲状案(皆川文書)に「まめわた」とみえ、「しなし」とともに長犬に譲り、長犬一期の後は五郎高宗に譲るとしている。 永和二年(一三七六)五月二六日、長沼朝直(高宗の子)は「しなし」を加えた「大豆綿村」などを養子朝秀に譲っている(「長沼朝直譲状」同文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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