下野街道(読み)しもつけかいどう

国指定史跡ガイドの解説

しもつけかいどう【下野街道】


福島県南会津郡下郷町大内ほかにある江戸時代の街道跡。会津藩が幕府に報告した本道五筋の一つ。会津若松城下から日光神領(じんりょう)今市までの総延長約132km、道幅は約3.8m。初代藩主・保科正之によって開かれた。会津から江戸へ行く最短の道として、会津藩のほか、近隣諸国の藩主が参勤交代に利用し、会津藩から江戸へ移送する廻米(かいまい)の輸送路としても活用され、政治的・経済的に重要な街道だった。1884年(明治17)に国道121号が開通して以降は使われなくなり、山間を通る部分は一部県道や林道となり、峠を越える山道や急峻な場所は残されたまま、荒廃した。1983年(昭和58)に福島県教育委員会による「歴史の道調査」が行われ、次いで、1995年(平成7)から1999年(平成11)にかけて、文化庁補助による「歴史の道整備活用推進事業」が実施され、街道のところどころに残る石畳や一里塚、峠の茶屋の遺構などが整備された。2002年(平成14)に、境界が確定できた下郷町の大内宿を中心に約10kmの古道と三郡境の塚、茶屋跡、一里塚、馬頭観音碑などの関連遺跡が国の史跡として指定された。なお、下郷町大内宿は1981年(昭和56)に重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けている。会津鉄道湯野上温泉駅から車で約20分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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