だい‐じてん【大辞典・大字典】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙 すぐれた、また、大規模な字典や辞典。大冊の字引。
- [初出の実例]「これも読んだのかと取散らしある大字典(ダイジテン)の金字に目を留め」(出典:油地獄(1891)〈斎藤緑雨〉一四)
- [ 2 ]
- [ 一 ] ( 大字典 ) 漢和字典。大正六年(一九一七)啓成社刊。上田万年他編。栄田猛猪が中心となり、一一年を費して完成。昭和三八年(一九六三)講談社により復刊され、平成五年(一九九三)、現代表記を採用するなどの改訂を行ない、「新大字典」となる。
- [ 二 ] ( 大辞典 ) 国語辞典。二六巻。昭和九~一一年(一九三四‐三六)平凡社刊。縮刷版、一三巻。同二八~二九年同社刊。さらに同四九年、二六巻本をもとに縮刷二巻本を刊行。約七〇万項目を収め、収録数では最大のもの。見出しは表音式のかなづかいで、片仮名表記。配列は五十音順。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の大辞典の言及
【フュルティエール】より
…66年にパリの町人の風俗を写実的に描いた風刺小説《町人物語》を世に問い,これは彼の代表作となった。1672年ころから《大辞典Dictionnaire universel》の編纂に励んだが,84年これを出版しようとして,辞典公刊を独占していたアカデミーと対立し,激しい論戦の末翌年アカデミーからも除外され,失意のうちにパリで没した。この辞典はその2年後(1690),ピエール・ベールによってオランダで刊行された。…
※「大辞典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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