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かなづかい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

かなづかい

(1) かなの用法の実態を意味する記述的なものと,(2) かなの用法の基準を意味する規範的なものの2種類がある。上代特殊仮名遣 (かなづかい) の名称で呼ばれている現象は (1) の意味である。 (2) の普通の意味のかなづかいは,平安時代末期になって,ワ行と語中語尾のハ行,イ・エ・オとヰ・ヱ・ヲがそれぞれ同音となる音韻変化が起り,一方いろは歌の 47文字が絶対的なものとして固定化されたところから生じたもの。各単語をいろは 47文字を用いてどのように表記すべきかという問題である。定家がまず『下官集 (げかんしゅう) 』で定め,行阿 (ぎょうあ) の『仮名文字遣』で増補されたものを「定家仮名遣」という。契沖が上代語などの研究によりそれを正して『和字正濫鈔』で示し,その後の研究で改訂されたものを,明治政府が採用し,第2次世界大戦まで国語の正書法の一部として行われたかなづかいを「歴史的かなづかい」という。宣長の定めた「字音仮名遣」も歴史的かなづかいのなかに含まれる。 1946年に公布された「現代かなづかい」は,表音的かなづかいを主軸とし,公的に実施されて広まったが,歴史的かなづかいが尊重されないなど批判も多く,86年「現代仮名遣い」として改訂が行われた。

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