大釈
村
だいしやかむら
[現在地名]浪岡町大釈迦
梵珠山南麓にあり、北東は山を越えて津軽坂村(現青森市)、東は長沼村、北は柳久保村、南は徳才子村、西は山越に前田野目村(現五所川原市)に接する。
鞠野沢(現五所川原市)とともに高野千坊の中心地で、梵珠山への登山口であったという。また外ヶ浜の押えとしての要害でもあり、戦国時代には北畠氏四天王の一人奥寺万助の居城があった(津軽一統志)。村名の起りとなった釈迦堂は梵珠山上にあったが、寛永七年(一六三〇)麓にも建立され、その後山上の釈迦像も下におろされたという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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