天つ狐(読み)あまつきつね

精選版 日本国語大辞典 「天つ狐」の意味・読み・例文・類語

あまつ【天つ】 狐(きつね)

天上にいる狐の意で、流星などの自然現象を天上の妖怪にたとえたもの。
書紀(720)舒明九年二月(北野本訓)「大きなる星、東より西に流る。便ち音(おと)有りて雷に似たり。〈略〉是に僧旻僧(ほふし)が曰はく、流星にあらず、是れ、天狗(アマツキツネ)なり、其の吠(ほ)ゆる声雷に似たらくのみ、といふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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