天保十四年御末寺帳調近江国下帳(読み)てんぽうじゆうよねんおんまつじちようしらべおうみのくにしたちよう

日本歴史地名大系 の解説

天保十四年御末寺帳調近江国下帳(天保下寺帳)
てんぽうじゆうよねんおんまつじちようしらべおうみのくにしたちよう

一〇冊

原本 西本願寺

解説 四冊が清書本、五冊が下書本、一冊は弘化二年のもの。本末関係・所在地名・寺号・領主名・開基年・開基僧名、木仏と寺号下付年のほか、得度剃刀・自得度・自剃刀・袈裟などの許可年なども記す。犬上郡は清書本しか現存せず、しかも寺号までの記述しかない。西本願寺の末寺統制のため教団内の末寺帳として作成されており、領主に公的に認可されていない寺院道場も登載される。表紙に弘化二年御末寺帳取調近江国未判之分とある一冊は、所在地不明の二〇〇以上の寺院・道場を登載し、教団統制のありかたを考える際の重要な問題を含んでいる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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