日本歴史地名大系 「天川命神社」の解説 天川命神社あまがわのみことじんじや 滋賀県:伊香郡高月町雨森村天川命神社[現在地名]高月町雨森雨森(あめもり)集落のほぼ中央に鎮座する。旧村社。祭神は建速産霊(たけはやむすび)神(天川命)から清麻呂卿に至る五八柱、相殿に光厳天皇の木造立像と二皇子を祀る。「延喜式」神名帳の伊香(いか)郡「天川(アマツカハノ)命神社」に比定する説がある。延暦年中(七八二―八〇六)天川命をはじめ五八座を併せ祀り、五八社権現宮とも称し、伊香郡の総社として隆盛を極めたという。正慶二年(一三三三)光厳天皇と二皇子が坂田(さかた)郡番場(ばんば)(現滋賀県米原町)より逃れ、本社の神殿をもって仮の行在所としたことから、光厳天皇と二皇子を祀るようになったと伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by