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天海版 てんかいばん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

天海版
てんかいばん

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天海版
てんかいばん

日本における初めての版本による大蔵経。木活字によって印刷された。天海蔵ともいう。また、江戸の寛永(かんえい)寺(天台宗)で印刷されたので寛永寺版ともいう。東叡山(とうえいさん)寛永寺は将軍徳川家光(いえみつ)の庇護(ひご)のもとに天海(慈眼(じげん)大師)によって建立された。天海は大蔵経の雕印(ちょういん)を企て、1637年(寛永14)に第一巻を刊行し、完成(1648)をみる前に108歳で亡くなった。『日本武州江戸東叡山寛永寺一切経新刊印行目録』はその印刷刊行の記録である。天海版は1453部6323巻、665函(かん)からなる。17字詰め、24行を四折りにした折帖(せつじょう)である。中国の南宋(なんそう)版(思渓法宝資福寺(しけいほうぼうしふくじ)本)に基づいたが、元(げん)版(普寧寺本)で補った。日本で初めて刊行された大蔵経の意味で、倭蔵(わぞう)ともよばれる。[岡部和雄]

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世界大百科事典内の天海版の言及

【大蔵経】より

…これに努めたのは栄西,重源,慶政その他の入宋僧であった。大蔵経開版の企ては,日本においても中世にすでにあったが実現せず,近世にいたり,南光坊天海による寛永寺版(天海版)が徳川幕府の支援をうけて1648年(慶安1)完成,次いで鉄眼道光が庶民の結縁により黄檗(おうばく)版一切経を1681年(天和1)完成した。近代に入り,明治時代には,1885年縮刷大蔵経が刊行され,つづいて《卍字蔵経》が1905年に,《大日本続蔵経》が12年に完成したが,その後の仏教界や仏教研究に寄与したのは,高楠順次郎・渡辺海旭監修の《大正新脩大蔵経》100巻で,高麗海印寺本を底本として諸本と校合,24年から34年にいたる歳月を費やし,正蔵(55巻),続蔵(30巻),昭和法宝目録(3巻),図像部(12巻)を収めるこの大蔵経は,基本的テキストとして用いられている。…

【天海】より

…37年寛永寺において活字版大蔵経の開板を企て,12年を経て48年(慶安1)に完成した。世に天海版といわれる。天海はこの完成前の1643年108歳で死去。…

※「天海版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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