天王塚跡(読み)てんのうづかあと

日本歴史地名大系 「天王塚跡」の解説

天王塚跡
てんのうづかあと

[現在地名]北区紫野西御所田町付近

雍州府志」「名所都鳥」などは「紫野雲林院の南」とし、「山州名跡志」「拾遺都名所図会」は「在雲林院村東」とする。「天皇塚」とも記される小円墳。

「栄花物語」巻四の「見はてぬゆめ」や「後拾遺和歌集」左大将朝光の歌の詞書、「今昔物語集」巻二四などに、正暦二年(九九一)二月一二日に没した円融天皇がむらさきの野で火葬(一九日)された折のことを叙述するが、「雍州府志」など地誌の多くはこの記載から、当天王塚を円融院陵(火葬地)とみる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android