天皇実録

共同通信ニュース用語解説 「天皇実録」の解説

天皇実録

天皇の事跡を主に年次順にまとめた記録。天皇の死後、その事跡を後世の皇室に伝えることを目的に編さんされ、古くは奈良時代から平安時代前期にかけて「六国史りっこくし」と呼ばれる「日本書紀」や「日本三代実録」などが作られた。その後、編さんは途絶えたが、明治新政府はあらためて実録の作成に着手。1905(明治38)年に明治天皇の父の実録「孝明天皇紀」が作られた。33(昭和8)年に完成した「明治天皇紀」は明治百年記念事業として68年から索引1冊を含む計13冊を順次公刊。36年完成の「大正天皇実録」は非開示状態が続いたが、研究者らの要望を受け宮内庁は2002年から4回に分けて個人情報部分を黒塗りにして開示した。

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