天神風呂遺跡(読み)てんじんふろいせき

日本歴史地名大系 「天神風呂遺跡」の解説

天神風呂遺跡
てんじんふろいせき

[現在地名]大胡町茂木 天神風呂

赤城山南麓の南面傾斜台地上にある。荒砥あらと川と寺沢てらさわ川に挟まれたこの台地は、古くから遺跡が集中する地域として注目されてきた。調査では四一軒の竪穴住居跡が確認された。時期は古墳時代以降で、中心は古墳後期と平安時代。古墳時代のものでは鬼高II―III式のものを中心としていて、近くの堀越ほりこし古墳との関連が考えられる。同古墳は高崎市の山上やまのうえ碑碑文中の大児臣に関係するとみられる終末期の古墳で、これとほぼ同時期の住居跡である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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