日本大百科全書(ニッポニカ) 「天見温泉」の意味・わかりやすい解説 天見温泉あまみおんせん 大阪府南部、河内長野市(かわちながのし)にある温泉。標高230メートル、天見川沿いに湧出(ゆうしゅつ)し、泉質は単純放射能泉。南北朝時代、法印賢覚の開発と伝えられる。和泉(いずみ)山脈東部を横断する高野(こうや)街道の紀見(きみ)峠北麓(ろく)にあり、高野参りの旅人の憩いの場として「極楽湯」の名で知られたが、1750年(寛延3)火災にあい一時中絶。現南海電鉄高野線が通じてから、1933年(昭和8)同電鉄によって再開された。[位野木壽一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例