泉質(読み)センシツ

デジタル大辞泉 「泉質」の意味・読み・例文・類語

せん‐しつ【泉質】

温泉など鉱泉の水の化学的性質。かつては塩類えんるい、現在はイオンによる分類が用いられる。
[補説]温泉分析書などに使用する「掲示用泉質名」は、単純温泉二酸化炭素泉炭酸水素塩泉塩化物泉沃素ようそ硫酸塩泉含鉄泉硫黄いおう酸性泉放射能泉の10種類とされている。

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精選版 日本国語大辞典 「泉質」の意味・読み・例文・類語

せん‐しつ【泉質】

  1. 〘 名詞 〙 温泉・鉱泉水に含まれる主成分の化学的性質。ナトリウム・塩化物泉、カルシウム・硫酸塩泉など。
    1. [初出の実例]「温泉談〈略〉病症と泉質(センシツ)とに関するを以て其適地に就くは論なしと雖(いへ)ども」(出典風俗画報‐八号(1889)論説)

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世界大百科事典(旧版)内の泉質の言及

【温泉】より

温泉療法
[液性]
 鉱泉分析法指針では温泉の液性を,湧出時のpHによって表3のように分類している。 酸性泉は物質を溶かす力が強く,したがって成分的に温泉法に該当する泉質を生じやすい。アルカリ性泉は反対に物質が沈殿しやすいため,溶存物質量だけでは温泉法に該当しない例が少なくない。…

※「泉質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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