太倉(読み)たいそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「太倉」の意味・わかりやすい解説

太倉
たいそう / タイツァン

中国、江蘇(こうそ)省南東部の県級市。揚子江(ようすこう)デルタ上に位置し、北東は揚子江に面し、東は上海(シャンハイ)市に隣接する。蘇州(そしゅう)地級市に属する。人口47万4500(2013)。明(みん)代に太倉州が置かれ、1912年に太倉県に改められ、1993年市制施行した。市域河川運河縦横に走る水郷地帯で、集約的農業が発達し、米、小麦綿花ラッカセイなどの生産が多い。特産物には肉でんぶ、ハッカチューインガム、草編み細工などがある。

[林 和生・編集部 2017年2月16日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の太倉の言及

【倉庫】より

…【清水 広一郎】
【中国】
 中国では,《唐律疏議》巻十五に〈倉とは粟麦の属を貯うるをいい,庫とは器仗綿絹の類を貯うるをいう〉とあるように,厳密にいえば倉が穀倉を指すのに対し,庫は兵器や絹綿の収蔵庫を意味した。したがって太倉や含嘉倉は,いずれも国都におかれた大穀倉のことなのである。ところで,客商の貨物を預かる営業倉庫は,唐以前にあっては邸または店といい,主として市の周囲に設けられ,市制が崩壊して以後は,交通の便に都合のよい場所におかれた。…

※「太倉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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