太子流神道(読み)たいしりゅうしんとう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「太子流神道」の意味・わかりやすい解説

太子流神道
たいしりゅうしんとう

聖徳太子に始る神道の意。物部神道,斎元神道ともいう。聖徳太子に仮託された『先代旧事大成経』 (73巻) を教典とする。この作者美濃の儒僧釈潮音と志摩伊雑宮 (伊勢神宮の別宮) の神官永野采女といわれる。神儒仏三教一致を旨とするが,僧大我は『神宣解』 (1753成立) ,『金鑰論』 (67) を,依田貞鎮 (偏無為) は『先代旧事本紀箋』 (33成立) を著わして大いに宣布した。

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