教典(読み)きょうてん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

教典
きょうてん

宗教において基本的な教義が説かれている文書。特に創唱宗教では,創始者の言行が教典の中心をなすとされているので,教典はきわめて重視される (→教祖 ) 。たとえば,バラモン教ベーダ仏教の諸経典類,キリスト教聖書イスラム教コーランなどがある。仏教では,通常教典は経典 (スートラ) と呼ばれる。キリスト教では聖書が正典とされ,それから除外された同種の文書を外典偽典と呼ぶ。教典は,創始者の死後,教団内における異端発生や分裂の危機などに対処するために,創始者の教えの正統的伝承としてまとめられることもある。また,教典が信仰生活の中心的位置を占めることにより,その内容よりも教典自体が崇拝対象として神聖視されることもある。

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大辞林 第三版の解説

きょうてん【教典】

宗教において、信仰と生活の上で規範とすべき基本的な教説が記された典籍。経典。
教育上のよりどころを記した書物。 → 経典(補説欄)

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精選版 日本国語大辞典の解説

きょう‐てん ケウ‥【教典】

〘名〙
① 中国の周代、教育をつかさどり、国家を安んずる職務。また、教育に関する典範。〔広益熟字典(1874)〕〔周礼‐天官・太宰〕
② 宗教上の典籍。経典。
神皇正統記(1339‐43)上「此の宗のおとろへぬることをなげきて、使者十人をさして、我朝におくり、教典をもとめしむ」

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