朝日日本歴史人物事典 「依田貞鎮」の解説
依田貞鎮
生年:天和1.3.13(1681.5.1)
江戸中期の神道家。『旧事大成経』の研究者で儒仏にも通じた。江戸時代の墓碑銘・行状類の集成『事実文編』の「依田伊織墓碑銘」によると,武蔵国(東京)府中出身で,諱は貞鎮,字は伊織,号は偏無為,氏は母方の五十嵐だったが,のちに依田と改めたとある。父母を亡くしたあと江戸谷中に住し,神学者となり門人は沙弥証海をはじめ400人を数えたという。また,京,大坂にも出向き,当時,東叡山末寺であった四天王寺に,山王一実神道流の神事作法を伝えている。<著作>『先代旧事本紀中箋』『諸神鎮座記』『大成経小補』<参考文献>大川茂雄・南茂樹編『国学者伝記集成』
(白山芳太郎)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報