太郎原村(読み)だいろばるむら

日本歴史地名大系 「太郎原村」の解説

太郎原村
だいろばるむら

[現在地名]久留米市太郎原町

筑後川中流左岸、阿志岐あしき村・神代くましろ村の東に位置し、西の村境を同川支流川が流れる。古代に郡司職の大領が開発した地という説がある(筑後史談)。観応三年(一三五二)閏二月一一日の足利直冬宛行状(草野文書/南北朝遺文(九州編)三)によれば、「大良原村」のうち三町(光五郎三郎跡)地頭職が上津荒木五郎次郎に与えられている。南辺を日田街道(豊後街道)平場ひらば(別名中道)が通り、沿道の一本杉(かつて老木があった)は正平一四年(一三五九)の筑後川合戦の死者を葬った供養樹という(一本杉記念碑文)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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