太陽の沈まぬ国

山川 世界史小辞典 改訂新版 「太陽の沈まぬ国」の解説

「太陽の沈まぬ国」(たいようのしずまぬくに)

ハプスブルク朝スペイン帝国の広大さを譬(たと)える表現。「その領土のどこかに常に太陽が昇っている」という意。婚姻政策の結果,1516年に即位したカルロス1世は,スペインおよびヨーロッパ各地,また当時征服が進行中だった広大なアメリカ大陸領を相続。さらに81年,次王フェリペ2世ポルトガルの併合によって,スペイン帝国はブラジル,アフリカ沿岸,アジア各地を加えて最大となった。しかしその後はヨーロッパ各国との争いに敗れ,領土は徐々に縮小していった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む