太陽の沈まぬ国(読み)タイヨウノシズマヌクニ

山川 世界史小辞典 改訂新版 「太陽の沈まぬ国」の解説

「太陽の沈まぬ国」(たいようのしずまぬくに)

ハプスブルク朝スペイン帝国の広大さを譬(たと)える表現。「その領土のどこかに常に太陽が昇っている」という意。婚姻政策の結果,1516年に即位したカルロス1世は,スペインおよびヨーロッパ各地,また当時征服が進行中だった広大なアメリカ大陸領を相続。さらに81年,次王フェリペ2世ポルトガルの併合によって,スペイン帝国はブラジル,アフリカ沿岸,アジア各地を加えて最大となった。しかしその後はヨーロッパ各国との争いに敗れ,領土は徐々に縮小していった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

とっさの日本語便利帳 「太陽の沈まぬ国」の解説

太陽の沈まぬ国

一六世紀後半から一七世紀前半、世界最大の植民地を所有し、ヨーロッパに君臨した絶対王政期スペイン。

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