太鼓女郎(読み)タイコジョロウ

デジタル大辞泉 「太鼓女郎」の意味・読み・例文・類語

たいこ‐じょろう〔‐ヂヨラウ〕【太鼓女郎】

江戸初期の上方遊郭で、琴・三味線胡弓こきゅうなどを弾いたり舞をまったりして宴席を取り持ったかこい女郎

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精選版 日本国語大辞典 「太鼓女郎」の意味・読み・例文・類語

たいこ‐じょろう‥ヂョラウ【太鼓女郎】

  1. 〘 名詞 〙 江戸前期の上方遊郭で、三味線・琴・胡弓などをひいたり舞を舞ったりして、宴席の取り持ちをした女郎。位は囲(かこい)職で、揚代九匁
    1. [初出の実例]「かこゐをたつる木の丸の関〈西鶴〉 たいこ女郎名をなのるまで候はず〈西花〉」(出典:俳諧・西鶴五百韻(1679)早何)

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世界大百科事典(旧版)内の太鼓女郎の言及

【芸者】より

…芸者には,遊郭に発生した郭(くるわ)芸者と市中に散在した町芸者との2系統があった。郭芸者の出現は,大坂で享保(1716‐36),江戸で宝暦(1751‐64)ごろであるが,その前身に元禄時代(1688‐1704)の太鼓女郎(たいこじよろう)がいた。遊女の芸能不足を補うために生まれたという。…

※「太鼓女郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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