奈美郷(読み)なみごう

日本歴史地名大系 「奈美郷」の解説

奈美郷
なみごう

和名抄」高山寺本に記載なく、刊本も訓を欠く。「日本地理志料」は高山寺本に記載がなく、那紀なき郷を高山寺本に奈と訓ずることから、を美に誤り刊本は一郷として取り上げたのではないかとする。しかし天平勝宝九年(七五七)四月七日付西南角領解(正倉院文書)に「石作連目辟年廿一山城国久世郡奈美郷戸主従七位下石 君足戸口」とあって郷の実在が確認される。

奈美郷内には石清水いわしみず八幡宮(現八幡市)の所領があり、延久四年(一〇七二)九月五日付太政官牒(石清水文書)に「壱処 奈美富野両所 同郡」があげられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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