奥磯栄麓(読み)オクイソ エイロク

20世紀日本人名事典 「奥磯栄麓」の解説

奥磯 栄麓
オクイソ エイロク

昭和期の陶芸家(美濃焼,志野焼)



生年
昭和5(1930)年9月3日

没年
昭和62(1987)年9月11日

出生地
京都

本名
稲垣 雄之助

学歴〔年〕
京都美術専門学校〔昭和26年〕卒

経歴
洋画を志したが28歳のとき桃山陶器に生涯をかけることを決意し、故加藤十右衛門に師事。昭和40年志野焼発祥地の久々利に「太平窯」を開き、本格的な作陶に入る。「美濃焼」(光琳社)を著すなど、考古学的な研究をしながら志野や鼠志野の茶わん、徳利ぐいのみなどを焼く。公募展には出品せず、個展活動に終始する美濃穴窯派のうちの離れ狼的な存在だった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android