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美濃焼 ミノヤキ

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デジタル大辞泉の解説

みの‐やき【濃焼】

美濃国の南東部、現在の岐阜県多治見市を中心に産する陶磁器桃山時代志野焼織部焼黄瀬戸などが焼造された。多治見焼

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世界大百科事典 第2版の解説

みのやき【美濃焼】

岐阜県多治見市,土岐市,瑞浪(みずなみ)市,可児(かに)市,笠原町など,東濃西部一帯で焼かれている陶磁器の総称。現在,全国の陶磁器生産の約20%を占め,瀬戸に次いで産額を誇っている。その源流は7世紀代に始まった須恵器生産にあるが,平安時代中期には愛知県猿投(さなげ)窯の影響を受けて白瓷生産を,平安末から室町中期にかけて白瓷系陶器(山(やま)茶碗)を,室町前期からは古瀬戸系施釉陶器を焼いており,広義の猿投窯系陶器の一分枝とみることができる。

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大辞林 第三版の解説

みのやき【美濃焼】

岐阜県南東部、土岐とき・可児かに・恵那えな地方から産する陶磁器。桃山期に志野・織部・黄瀬戸などのすぐれたものが作られた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

美濃焼
みのやき

岐阜県南部一帯の、かつての美濃国で焼成された陶磁器の総称。狭義には室町後期の15世紀に始まる瀬戸黒(せとぐろ)、黄瀬戸(きせと)、志野焼、織部(おりべ)焼などをさす。源流は、古墳時代に美濃須衛(すえ)窯(岐阜市、各務原(かかみがはら)市)が開かれ、須恵器(すえき)が焼かれたことに始まる。平安中期の10世紀ごろには、灰釉(かいゆう)や緑釉をかけた施釉陶が多治見(たじみ)の窯(かま)で焼かれ、尾張(おわり)(愛知県)の陶技の余波を受けて美濃窯も灰釉陶の産地として復活した。平安末期から室町時代にかけてこの灰釉陶系陶器(山茶碗(ちゃわん))は今日の多治見、土岐(とき)の両市に広がり、室町前期からは古瀬戸系施釉陶器が焼造された。
 室町中期の15世紀になると、この地方は瀬戸焼の傘下に入り、穴弘法(あなこうぼう)窯、妻木(つまぎ)窯などが勃興(ぼっこう)、大窯(おおがま)とよばれる新形成の窯で、輸入中国陶磁に倣った灰釉陶や黒釉陶を生産し始めた。桃山時代になると、牟田洞(むたぼら)、窯下(かました)窯、中窯(なかがま)(いずれも可児(かに)市)などで、有名な志野、黄瀬戸の製品がつくられたが、この新製品は主としてわびの茶具(水指(みずさし)、花いけ、茶碗、懐石道具など)で、桃山時代の創造性をみごとに開花させた。
 桃山後期には元屋敷窯(土岐市久尻(くじり))が開かれ、緑釉と鉄絵を組み合わせたいわゆる織部陶が創造され、桃山陶芸に新生面を開いた。その後、灰釉が洗練開発されて御深井(おふけ)釉ができ、江戸初頭の新しい茶風にこたえたが、すでに時の主流としての声価は受けず、窯は一挙に地方化していった。江戸時代の美濃地方の陶窯は、土岐、多治見、可児、瑞浪(みずなみ)の各市に広がり、江戸後期の19世紀前半には磁器の焼造も始まり、美濃各地にそれぞれ特色ある窯業が興隆した。
 明治に入って近代化の波にのり、輸出用磁器を軸に急速に生産も伸びた。昭和に入って荒川豊蔵(あらかわとよぞう)により桃山茶陶の復興が提唱され、今日の伝統産業としての隆盛をみている。[矢部良明]
『楢崎彰一編『日本陶磁全集9 瀬戸・美濃』(1976・中央公論社) ▽『世界陶磁全集5 桃山2』(1976・小学館)』

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世界大百科事典内の美濃焼の言及

【土岐[市]】より

…市域の大部分は丘陵地で平地に乏しい。古くから美濃焼の産地として知られ,元屋敷陶器窯跡(史)などの古窯跡が残る。明治以降,とくに中央本線の開通後は陶磁器の生産が活発となり,一大生産地帯に発展した。…

※「美濃焼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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