女殺(読み)おんなごろし

精選版 日本国語大辞典 「女殺」の意味・読み・例文・類語

おんな‐ごろし をんな‥【女殺】

〘名〙 (「おんなころし」とも)
① 女を殺すこと。また、その人。⇔男殺し
随筆摂陽奇観(1833)四九「当六月、所々に殺伐多し。〈略〉御池橋女ころし、其外数多有之」
② ことばたくみな話などで引きつけて、女を誘惑する男。また、女を迷わせるほどの美男子。⇔男殺し
洒落本・後編遊冶郎(1802)二「そんなに人をうれしがらせなんして、ほんにおめえさんは、女ころしでおざりいすよ」
人情本・清談若緑(19C中)二「お前さんは程がよくって、女殺(ヲンナゴロ)しとやらでおいでなさるネェ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android