殺伐(読み)サツバツ

デジタル大辞泉 「殺伐」の意味・読み・例文・類語

さつ‐ばつ【殺伐】

[形動][文][ナリ]殺気が感じられるさま。また、うるおいやあたたかみの感じられないさま。
「見えない手の揮ふるう剣の光が、もう一度彼を―な争闘の心につれて行った」〈芥川・老いたる素戔嗚尊〉
[ト・タル][文][形動タリ]に同じ。「殺伐とした世相」
[派生]さつばつさ[名]
[類語]野暮ったい・野暮・無粋・無骨・無風流・無作法・無造作・泥臭い・むくつけし・プリミティブ・かっこ悪い・ださい・不細工・ぎこちない・田舎臭い・不格好・無様・不体裁・醜態・醜悪・醜い・見苦しい・みっともない・はしたない・埃ほこりっぽい・汚い・むさくるしい・汚らしい・小汚い・薄汚い・汚らわしい・ばっちい・むさい・泥まみれ・不潔・不浄・不衛生・不純・尾籠・みすぼらしい・ぼろい・ぼろぼろ・おんぼろ・よれよれ・ぽんこつ・老朽化・汚穢おわい・汚れ物・汚濁・けがれ・よごれ・汚点・汚染・くすむ・薄汚れる・汚れる・煤すすける・垢じみる・まみれる・油じみる・汗じみる・老醜・醜・ばばっちい・しどけない・目障り・爺じじむさい・グロテスク・不器量・弊衣破帽・だらしない・醜怪・浅ましい・見辛い・見るに見兼ねる・地味・冴さえない・見るに堪えない・目も当てられない・惨憺さんたん・貧相・貧乏臭い・貧乏たらしい・うらぶれる・貧弱・しがない・忌まわしい・馬鹿正直・しょぼい・しょぼくれる・興醒きょうざめ・興醒きょうざめる・味気ない・俗っぽい・素人臭い・うざい・時代遅れ・流行遅れ・陳腐・稚拙・無味乾燥・鈍臭い・低俗・俗悪・ちんけ・かったるい・芋・きもい・悪趣味・田舎侍・山猿・卑俗・世間知らず・アナクロ・アナクロニズム

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精選版 日本国語大辞典 「殺伐」の意味・読み・例文・類語

さつ‐ばつ【殺伐】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① ( ━する ) 人を殺すこと。
    1. [初出の実例]「げにも臣下として其君上を殺伐せば、なにかよからうぞ」(出典:史記抄(1477)一六)
    2. [その他の文献]〔史記‐王翦伝〕
  3. ② ( 形動 ) 人を殺そうとするような荒々しさが満ちているさま。
    1. [初出の実例]「玄英三冬。厳霜致二殺伐之暴一」(出典:本朝文粋(1060頃)一二・弁薫蕕論〈都良香〉)
    2. 「然も殊に殺伐(サツバツ)の声の聞えつるこそ、浅増(あさまし)く覚え侍りければ」(出典:太平記(14C後)一三)
  4. ③ ( 形動タリ・ナリ ) 人間関係・雰囲気・風景などに、うるおいや暖か味のないさま。
    1. [初出の実例]「ソレ東家の婦人を西家の潘安が眷恋する趣でござる。イヤ、殺伐(サツバツ)甚しいかな」(出典:滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下)

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普及版 字通 「殺伐」の読み・字形・画数・意味

【殺伐】さつばつ

荒々しい。〔孔子家語、弁楽解〕夫(そ)れ南は生の、北は伐の域なり。故に君子のは、柔にして中に居り、以て生の氣をふ。

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