女髪結(読み)おんなかみゆい

精選版 日本国語大辞典 「女髪結」の意味・読み・例文・類語

おんな‐かみゆいをんなかみゆひ【女髪結】

  1. 〘 名詞 〙 女の髪を結うことを職業とした女性。また、その職業。宝永一七〇四‐一一)頃、遊里ではすでに行なわれていたが、一般には寛政一七八九‐一八〇一)頃から流行した。⇔男髪結
    1. [初出の実例]「近年女かみゆひ行れてより、或は月極め、あるひはふり」(出典:洒落本・当世気どり草(1773))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の女髪結の言及

【髪結】より

…三都を除く地方に髪結が普及するのは18世紀に入ってからで,備前岡山が宝永年間(1704‐11),信濃善光寺宿は元文年間(1736‐41),上野桐生は宝暦年間(1751‐64),新潟港は天明年間(1781‐89),陸奥青森は寛政年間(1789‐1801)のことであった。 女髪結は上方に始まり,やがて江戸にも出現した。江戸では,寛政年間には相当数のものが,店をかまえぬまでも半ば公然と営業していた。…

※「女髪結」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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