妙王院跡(読み)みようおういんあと

日本歴史地名大系 「妙王院跡」の解説

妙王院跡
みようおういんあと

[現在地名]常澄村栗崎

東茨城台地と水戸から鹿島への街道の間の低い台地上にあった修験の寺。「新編常陸国誌」には「二階堂大先達ト称ス、モト清僧コノ院ニ居ル、中世佐竹ノ支族戸村八郎義和が末子宥円住持ト成テ、肉食妻帯シテ修験者トナル、コレヨリ子孫相続シテ、代々年行事ヲ勤ム、宥学ノ代ニ至テ、貞享元年十二月七日、水戸義公聖護院道尊法親王ニ請テ鎌倉将軍ノ時鎌倉二階堂ノ大先達ニ准擬セラレテ、宥学ヲ大先達ニ補セラレ、二階堂ト称ス、是ヨリ日本大先達二十八人ノ一員トナル、年行事大光院伍智院八大坊ヲ始トシテ、新治一郡行方一郡那珂郡五十八ケ村野州武茂組ノ山伏等ノ支配ヲ命ゼラル、又入四間権現ノ別当ヲ兼ヌ、其子宥秀父ニ続テ大先達タリ、子孫今ニ至リ其職ヲ世々ニス〔戸村氏譜〕」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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