妲己・妲妃(読み)だっき

精選版 日本国語大辞典 「妲己・妲妃」の意味・読み・例文・類語

だっ‐き【妲己・妲妃】

[1] 中国、殷の紂王(ちゅうおう)の妃。もと殷に滅ぼされた有蘇氏の娘で、紂王の寵愛をたのんで淫楽に耽り、残忍な行為が多く、殷の滅亡の因となった。生没年不詳。
[2] 〘名〙 (転じて) 性悪で人を害する女。毒婦奸婦悪婦
※歌舞伎・盟三五大切(1825)序幕「あの仲町で、妲妃(ダッキ)と評判する」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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