妻垣村(読み)つまがけむら

日本歴史地名大系 「妻垣村」の解説

妻垣村
つまがけむら

[現在地名]安心院町妻垣

現安心院町の北西部、安心院盆地の南に位置し、深見ふかみ川東側を占める。妻垣山の西麓にあたり、谷口たにぐち寺山てらやまの二地区に分れる。深見川を挟んで西は龍王りゆうおう村。地内に宇佐宮行幸会八ヵ社の一、妻垣神社がある。妻垣遺跡は妻垣神社を中心とした遺跡で、弥生時代後期の土器石棺などが出土している。中世新開しんがい庄、のち安心院庄のうちであった。文安五年(一四四八)三月のものと思われる二三日の妻垣社祝神事日記(矢野文書)に妻垣社年中神事の神田算用として「口戸一所弐反」「フカ町一所壱段」「イシ田一所壱反」などがみえ、それぞれ口戸は字口戸くちど、フカ町は字小深町こんかまち、イシ田は字石田いしだとみられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android