改訂新版 世界大百科事典 「姜邯賛」の意味・わかりやすい解説 姜邯賛 (きょうかんさん)Kang Kam-ch`an生没年:948-1031 朝鮮,高麗の政治家。名将として知られる。初名,姜殷川。983年(成宗2),科挙に合格し,顕宗代(1010-31)の初めに宰相となった。1018年,高麗に対する契丹の第3次侵略の際,71歳の高齢で上元帥となり,20万余の兵を率いて契丹軍を迎え撃ち,亀州においてほとんど全滅させた。侵略軍10万のうち,生きて帰れた者はわずか数千人にすぎなかったという。救国の英雄として永く語りつがれ,李朝末期にはハングル小説にもなった。執筆者:浜中 昇 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by