婚い(読み)よばい

精選版 日本国語大辞典 「婚い」の意味・読み・例文・類語

よばいよばひ【婚・夜這】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「よばう(呼━)」の連用形の名詞化 )
  2. 異性に対して結婚を求めて声をかけること。言い寄ること。求婚すること。
    1. [初出の実例]「さ用婆比(ヨバヒ)に あり立たし 用婆比(ヨバヒ)に あり通はせ」(出典古事記(712)上・歌謡)
  3. 恋人のもとへ忍んで通うこと。特に、夜、男が女の寝所へ忍び入って情を通じること。よばえ。
    1. [初出の実例]「隠口の 泊瀬小国(はつせをくに)に 夜延(よばひ)(せ)す 吾が天皇(すめろき)よ」(出典:万葉集(8C後)一三・三三一二)
  4. よばいぶみ(婚文)」の略。
    1. [初出の実例]「御かたの、よばひをみ給はらぬをなん、おもひ給なげく」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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