精選版 日本国語大辞典 「嫋々」の意味・読み・例文・類語
じょう‐じょうデウデウ【嫋嫋・&JISEE8A;&JISEE8A;・】
- 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
- ① 風のそよそよと吹くさま。
- [初出の実例]「嫋々たる秋の風に 山蝉鳴いて宮樹紅なり〈白居易〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
- [その他の文献]〔楚辞‐九歌・湘夫人〕
- ② 長くしなやかなさま。なよなよとしたさま。また、しなやかにまといつくさま。
- [初出の実例]「居席春深し、五柳門の煙裊々たり〈大江以言〉」(出典:新撰朗詠集(12C前)上)
- [その他の文献]〔鮑照‐在江陵歎年傷老詩〕
- ③ 音や声が細く長く続くさま。
- ④ 女性のしなやかで美しいさま。美麗なさま。
- [初出の実例]「淡淡梳粧裊裊姿、自描柔条闘二腰肢一」(出典:頼山陽詩集(1832)八・観細香画竹屏風賦贈坐有善古操者芳洲)
- 「姿態裊裊、香露滴らんとす」(出典:佳人之奇遇(1885‐97)〈東海散士〉一五)
- [その他の文献]〔左思‐呉都賦〕