ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「佳人之奇遇」の解説
佳人之奇遇
かじんのきぐう
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【住民,言語】
住民はケルト系であるが,バイキング,ノルマン,アングロ・サクソンなどの長年にわたる移住に伴い混血が繰り返されたため,アイルランド人特有の身体的特徴は見られない。赤毛を特徴とすると伝えられることが多く,日本でも東海散士が《佳人之奇遇》第3編(1886)の中でアイルランド女性の描写に赤髪と記しているが,統計上は人口の4%程度である。人口分布は地域により格差が大きく,首都ダブリンと肥沃な農耕地帯を有する東部のレンスター地方は比較的人口が多く,西部の牧草地帯を主とするコナハト地方はひじょうに少ない。…
…古代ギリシアのテーベの勃興に素材を求めたこの作品は一種の歴史小説で,前編ではテーベにおける民主政治の回復,後編ではスパルタを打ち破って国威を発揚するまでの経緯が巧みな話術で語られている。《経国美談》と並び称される政治小説の傑作,東海散士の《佳人之奇遇》(1885‐97)は,スペインの幽蘭(ユーラン),アイルランドの紅蓮(コーレン)の2佳人を配した浪漫的な叙事詩ふうの作品であるが,作者が力をこめて語る帝国主義の犠牲に供された弱小民族の悲史と自由と独立を求めてやまない彼らの熱情は,同時代の青年から熱狂的に支持された。《佳人之奇遇》についであらわれた政治小説は,民権運動の敗北と国会開設への楽天的な期待を背景に,政治的主張はうすめられ,写実的な傾向が目立つようになった。…
…79年岩崎家の援助をうけて渡米,ハーバード大,ペンシルベニア大で経済学を専攻する。85年の帰国をきっかけに,滞米中に想を得た政治小説《佳人之奇遇》(1885‐97)を公刊,弱小民族のナショナリズムをうたいあげた格調高い叙事詩ふうの文章が,青年読者から熱狂的に支持された。その後,谷に随行して外遊,条約改正にたいする反対運動を展開するが,中年以降は,進歩党,憲政党の幹部として,政治活動に専念した。…
※「佳人之奇遇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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半夏ともいう。七十二候の一つで,本来は夏至後 10日目から小暑の前日までをいったが,現行暦では太陽の黄経が 100°に達する日 (7月1日か2日) を半夏生とし,雑節の一つとして記載している。この頃半...