普及版 字通 「嫩」の読み・字形・画数・意味


14画

(異体字)
12画

[字音] ドン・トン
[字訓] わかい・よわい・やわらかい

[説文解字]

[字形] 形声
正字はに作り、(ぜん)声。〔切韻〕に声の字とする。(だん)の声がある。〔説文〕十二下に「は好き皃なり」とあり、徐鉉説として「今、俗にに作るは是(ぜ)に非ず」という。は而・需・儒と同系の字で巫祝の象。人部八上(なん)に「なり」とあり、もと女巫のさまをいう字であろう。

[訓義]
1. わかい、よわい、しなやか、やわらかい。
2. みめよい、うつくしい。
3. わかくさ、わかば、わかいめ。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕嫩 モノウシ・ヤハラク・ヨキカタチ・ヨハシ・ワカシ

[語系]
嫩()nunは・軟njiuanと声義近く、(ぜん)は胯間を手でまさぐる形。人体の最も柔らかい部分である。は巫祝の正面形。はその声義を承ける。nuanも声義近く、みな柔弱の意がある。

[熟語]
嫩芽・嫩寒嫩語嫩黄・嫩細嫩菜嫩枝・嫩日嫩筍嫩条・嫩色・嫩水・嫩嫩晴嫩竹嫩湯・嫩風嫩碧・嫩約嫩葉嫩涼嫩緑
[下接語]
花嫩・軽嫩・黄嫩・柔嫩・新嫩・繊嫩・湯嫩・肥嫩・嫩・幽嫩・葉嫩・柳嫩・老嫩

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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