嬢・娘(読み)じょう

精選版 日本国語大辞典 「嬢・娘」の意味・読み・例文・類語

じょう ヂャウ【嬢・娘】

[1] 〘名〙
① きむすめ。少女。軽い敬意をこめて用い、また、親しみをこめて自分の娘についてもいう。
滑稽本玉櫛笥(1826)「私や娘(ヂャウ)はよろしうござりますが、下の者が難儀をいたしますはな」
※春潮(1903)〈田山花袋〉四「『嬢や』と二声三声。『唯(はい)、何ですの』と微かな返答
② 中国の俗語母親
※丱余集(1409頃)上・次韻哭小童溺水「小児喫趺委深流、莫爺娘鬼也愁」
[2] 〘接尾〙 名前、また、職業を示す語に付いて、それが未婚の女性であることを表わし、軽い敬意を添える。「電話交換嬢」「受付嬢」など。
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一二「『ホワトン』嬢(ヂャウ)。あれを見たまへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android