嬴縮(読み)えいしゅく

精選版 日本国語大辞典 「嬴縮」の意味・読み・例文・類語

えい‐しゅく【嬴縮・贏縮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 満ちることと減ること。盈縮(えいしゅく)
    1. [初出の実例]「課銅史以候時。羸縮之理不失」(出典:本朝文粋(1060頃)三・漏尅〈春澄善縄〉)
    2. [その他の文献]〔史記‐天官書〕
  3. 伸びることと縮むこと。伸び縮み。
    1. [初出の実例]「而して外能く詘伸羸縮して巻舒、物と推移す」(出典:佳人之奇遇(1885‐97)〈東海散士〉一二)
  4. 余りと不足。または、豊かなことと貧しいこと。
    1. [初出の実例]「国民租税の課率家産に準ずるを要する権を有す。〈略〉悉皆毎戸家道贏縮の比例に準して其間に毫も偏頗の処置無る可く」(出典:泰西国法論(1868)〈津田真道訳〉二)

嬴縮の補助注記

用例中には、「羸縮」と書かれているものもあるが、「羸」は音「るい」で本来は別字であるが、混同して用いられている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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