子どもの心筋疾患(読み)こどものしんきんしっかん

家庭医学館 「子どもの心筋疾患」の解説

こどものしんきんしっかん【子どもの心筋疾患】

 心筋症(しんきんしょう)は、心臓の筋肉の病気です。特発性(とくはつせい)心筋症(「特発性心筋症」)は、心臓の収縮力が悪くなり、心臓が大きくなる拡張型(かくちょうがた)心筋症、心臓の壁が厚くなる肥大型心筋症、心室(しんしつ)の拡張する性質が障害されると考えられている拘縮型(こうしゅくがた)心筋症の3つの型に大きく分類されています。
 そのほかに、糖原病などの代謝(たいしゃ)疾患の場合に、心筋の肥厚ひこう)などの心筋の異常がみられることがあります。
 また、心筋炎(しんきんえん)の場合にも心臓の収縮力が悪くなり、心筋症との区別が困難なこともあります。
 子どもの拡張型心筋症は、進行が速い場合があり、内科的治療に反応しないことも多くあります。
 心臓移植が検討される疾患の1つです。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android