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心筋症 しんきんしょうcardiomyopathy

翻訳|cardiomyopathy

7件 の用語解説(心筋症の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

心筋症
しんきんしょう
cardiomyopathy

心筋疾患の総称で,特発性と続発性とがある。特発性心筋症うっ血性 (拡張型) と肥大性に分けられ,ごくまれに収縮性のものがある。 20~40歳代の男性に多い。同一家系内に発生することがある。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉の解説

しんきん‐しょう〔‐シヤウ〕【心筋症】

心臓を動かす筋肉に異常が発生し、心機能の低下をきたす疾患。心筋の細胞が肥大・変質するなどして、心臓から全身に血液を送り出すポンプ機能が低下し、動悸(どうき)・息切れ呼吸困難などの症状が起こる。心筋が厚くなる肥大型心筋症、心筋が薄くなる拡張型心筋症、心筋が硬くなる拘束型心筋症などがある。
[補説]心筋疾患のうち、原因が特定されていない特発性のものが心筋症とされ、原因または全身疾患との関連が明らかになっているもの(特定心筋症)とは区別される。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

心筋症【しんきんしょう】

心筋を冒し心臓肥大,心臓拡大をもたらす疾患の総称。原因不明のものを特発性心筋症といい,心筋症という場合,多くはこれである。心筋細胞が異常に肥大し,そのため心室内腔が狭小化し心室への血液流入が阻害される肥大型心筋症と,心筋の変性が著しく心室筋の収縮不全が生じて心臓が拡大し鬱血(うつけつ)性の心不全症状を呈することの多い拡張型心筋症とが主なものである。
→関連項目突然死

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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栄養・生化学辞典の解説

心筋症

 心筋に主たる病変を有する疾患であるが,虚血性心疾患高血圧性心疾患,後天性弁膜疾患,先天性心疾患,肺性心を除く.

出典|朝倉書店
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世界大百科事典 第2版の解説

しんきんしょう【心筋症 cardiomyopathy】

心筋を侵し心臓拡大,心臓肥大をきたす疾患の総称。原因不明のものを特発性心筋症idiopathic cardiomyopathy,診断がついた全身性疾患との関連が明らかなものを特殊な心筋疾患(従来,続発性心筋症といわれていた)と呼ぶ。しかし後者は全身性疾患名を用いればよいので,多くの場合,心筋症という言葉は特発性心筋症を指していう。本疾患は日本では比較的若年の20~40歳代に発症し,全心臓疾患の3~15%と必ずしもまれな疾患でないこと,原因不明とはいうものの家族性に発症したり,感冒様症状から発病してくる場合があること,さらに急死の原因になることなどから,注目されている疾患である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

しんきんしょう【心筋症】

心筋に病変を有する疾患の総称。ただし、虚血性心疾患・心臓弁膜症・肺性心など、病因の明らかなものを除く。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

心筋症
しんきんしょう

心筋に肥大、変性、壊死(えし)、線維化などの変化がおこり、機能障害を発現する疾患群を総称する。原因の明らかでない原発性心筋症と、明らかな基礎疾患に続発して発症する続発性心筋症の2群に大別される。ただし、先天性心疾患、肺性心、心臓弁膜症、高血圧性心疾患、虚血性心疾患および特異的炎症性疾患により生じた心筋疾患は、ここでいう心筋症には含めない。[井上通敏]

原発性心筋症

特発性心筋症(肥大型心筋症とうっ血型心筋症)をはじめ、心内膜弾性線維症、心内膜心筋線維症、アルコール性心筋症、産褥(さんじょく)性心筋症などがある。一般に心筋症では肥大型心筋症など一部を除いてうっ血性心不全症状を呈することが多く、その場合は強心剤、利尿剤などによる治療が行われる。アルコール性では断酒が有効である。予後は、うっ血型心筋症では不良であり、産褥性心筋症では多くが回復するものの、3分の1に心電図異常や心肥大などの後遺症を残す。[井上通敏]

続発性心筋症

多様な疾患がその原因として知られているが、おもなものとしては心筋炎をはじめ、神経・筋疾患のフリードライヒ病(運動失調症の一つ)や進行性筋ジストロフィー、膠原(こうげん)病の強皮症、皮膚筋炎、全身性エリテマトーデス、代謝性疾患のアミロイドーシス、粘液水腫(すいしゅ)、甲状腺(せん)機能亢進(こうしん)症、糖原病、ハーラー症候群などのほか、尿毒症、サルコイドーシス、脚気(かっけ)、心臓腫瘍(しゅよう)、中毒などによるものがある。原疾患の治療が重要であり、脚気によるものにはビタミンB1の大量投与が奏効する。予後は原疾患によるが、進行性筋ジストロフィーやサルコイドーシスなど一部の疾患では、その死因として心筋障害による心不全など、心臓の病変が高頻度に認められる。[井上通敏]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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